JDパイロットプログラム派遣者レポート(2023年度派遣・5名)

オーストラリア・パースの振り返り

環境学部 環境経営システム学科 1年 厳 印農


この度,私は夏休みの時間を有効活用したいと思って,英語力の向上を目指して学校が開催するパイロットプログラムに参加させていただきました。オーストラリアのパースで約6週間最高の時間を過ごしました。

パースはオーストラリアの西海岸に位置する都市で、美しい自然環境に恵まれています。美しいビーチ、清らかな川、広大な公園などが魅力です。特にキングスパークは、市内から素晴らしい景色が楽しめ、ピクニックや自然散策が楽しめる場所として知られています。この町は素晴らしい環境を持つだけでなく,教育面にも力を入れていて,世界的に評価される大学がいくつあり、多くの国際的な学生が留学しています。特に、エディス・カウン大学 (Edith Cowan University、以下ECUと略称) は教育の分野で高い評判を持っています。私はAE5のクラスのみんなさんと素晴らしい6週間を過ごしました。この6週間の経験を共有していきたいと思います。

8月4日の夜羽田空港から出発し,シンガポールチャンギ国際空港経由で十時間以上も空中移動しました。8月5日の午後に着き,すぐホームステイ先に向かいました。モーリシャス人夫婦と娘一人で三人家族でした。みんなさんとても親切な方です。仕事関係でオーストラリアに移住して来ました。ホストマザーは自分が飛行機でお腹が空いているだろうと心配してくれて,すぐに夕食を用意してくれました。ベジマイトを使ったスープがちょっと変な味がしたですが,不味いことではなく,とても印象に残りました。次の日にホームマザーと車で市内まで行き,ショッピングセンターで買い物の仕方、バスで大学への行き方を教えてくれました。やはり物価はなんもかんも日本の二倍ほど高くて,特に水は一本500円もするからとても驚きました。充実した日曜日を過ごし,次の日で早速学校が始まりました。

大学での学習は素晴らしいものでした。最初の授業の1週間では、MEXTグループのメンバー5人とオーストラリアの生活、環境、文化などについて議論しました。コミュニケーションを通じて、これからパースでの生活に対する期待が高まり、私の英会話力もますます流暢になっていきました。教師は非常に友好的でユーモアがあり、日本と多少違いまして,私たちは友達のように議論をし,オーストラリアの景色、食べ物、社会現象などについて話し合いました。

二週間目に入りましたら,ほかの博士課程の留学生と合流し一緒に授業を受けることになりました。ここから三週間に渡って,本格的な英語(Advance English)を学び始めました。内容がだんだん難しくなっていき,エッセイ、サマリーの書き方を構文から教わり,最初は段落を使って練習して,その次段階で論文,最終的にリスニングの音声からエッセイを書けるようになりました。

授業後の余暇時間に大学巡りよくしていました。ECU大学は三つのキャンパスがありまして,私はそのうちのジューンダラップ、マウンテンローリキャンパスにしか行ってなくて,どちらも施設が充実しており,図書館、ダンスルーム、実験室、研究センター、生徒がいけるところを全て行ってみました。ほかにも、自分は行ってないですが学業アドバイザリング、カウンセリング、キャリアサービス、異文化コミュニケーションサポートなど、さまざまな大学生活の側面で国際学生をサポートするサービスを提供しています。大学にはさまざまな学生団体、クラブ、協会があり、同じ興味を持った仲間を探すことができみんな活発に活動しています。私は学生寮の活動室で卓球とテーブルサッカーを楽しんでいました。その時に同じ都市大から来た二年生の先輩たちが偶々隣で世田谷祭に向けての準備をしていました,話をかけて仲良くなることができました。これらのグループに参加することよって友達をでき、課外活動に参加し、大学生活を充実させる素晴らしい方法の一つだと思います。

この6週間の中に,週末の暇時間を使って,MEXTメンバー5人でたくさん場所遊びに行きました。キングスパーク、バッセルトン、ワインナリ、バンバリー。一番印象に残ったのはロトネスト・アイランドでした。ロトネスト・アイランドはパースからフェリーでアクセス可能な島で、美しい砂浜と透明なエメラルド色の海が広がっています。ここでは、特にキャラクター的なクォッカ(Quokka)という小動物が知られており、観光客に癒しを提供します。この島はかつてアボリジナルの囚人が収容されていた歴史的な監獄が存在しています。この監獄は、「ロトネスト島監獄」として知られ、19世紀にアボリジナルの男性らが拘留された場所であり、彼らの歴史とオーストラリアの植民地史に関する重要な要素となっています。この監獄は、アボリジナルの文化や歴史と植民地主義の衝突と影響を象徴する場所となっており、アボリジナルのコミュニティにとって感傷的な場所でもあります。これに不快を感じてあえてロトネストを訪ねない方もいるとガイドさんから聞きました。とても勉強になりました。

パースの美しい自然環境や文化、学び、そして人々との交流についても語りたいと思います。

一つ目の魅力は、パースの自然環境です。オーストラリアは自然の宝庫で、パースも例外ではありません。美しいビーチが広がり、その中でもセーフティ・ベイビーチやカトラムブルービーチはクリスタルクリアの海水で知られています。また、美しい川や広大な公園も点在しています。スワン川(Swan River)は市内を流れる川で、カヌーやカヤック、ピクニック、バーベキューなど、アウトドア活動を楽しむ場所として人気があります。キングスパークは市内から素晴らしい景色を楽しめ、ピクニックや自然散策ができる場所として知られています。

二つ目の魅力はパースでたくさんの人々と交流できることです。大学での授業や留学生活を通じて、新たな友人との出会いが豊かな経験となりました。ECU大学から私たちの滞在期間の悩みを解決してくれるバディ(クリス)を配属してくれました。学業の相談をもちろん乗ってくれるし,私生活にもおいしいご飯屋たくさん連れていてくれました。ホストファミリーもみんな最初言ったように優しくて,ミニゴルフ、ホエールウォッチング、娘の学校のオープンデー(オペラ演奏会)を招待してくださって,滞在中の日々を充実させてくれました。彼らの熱意に巻かれて,来年モーリシャスに行って彼らを会うため,フランス語を勉強すること決意しました。

最後に、パースでの滞在が充実した6週間であり、新たな友人との出会い、貴重な学び、そして素晴らしい経験を積む機会となりました。オーストラリアの自然美、文化、大学での学び、友人との交流、そして多くの新たな発見に触れることができました。これらの経験は、私の人生において忘れられないものとなり、国際的な視野を広げると同時に、新たな友人とのつながりを築く機会を提供しました。将来に向けて、これらの経験が私の成長とキャリアにどれだけ影響を与えるか、楽しみであり、感謝の気持ちでいっぱいです。

これからも新たな経験に向かって進み、世界を探求し、外国語を学び続ける決意しました。今回のプログラムに参加できたことに感謝し、将来、再び学びと交流の機会が巡ってくることを願っています。