AOFUAサマーキャンプ 2023

小見山 愛叶

学んだこと、今後への活用

知識も大事だが、経験に勝るものはないと学んだ。
脳で理解していることと実体験は比較することができないほど大きな違いがある。
例えば、マレーシアの現地の人々はお手洗いを使用する際にトイレットペーパーの代わりに水を使用する。それに関して事前の下調べから知識として理解していたが、やはり経験することで大きな衝撃を得た。日頃慣れ親しんでいる日常から離れることで世界で何が起きているのか、そしてそれに対する自分の客観的な考えを育てる良い機会であった。
また講師の視点が大学で学んでいることとは180度異なる、違う角度からのものであることから新たな知識・考え方を身につける良いきっかけとなった。

SDGsに関するワークショップから物を買う、消費するのにはキリがないことを学んだ。ではどうするか?それには注目されていなかったSDGsのコンセプトを持つものに新たな付加価値を見つけることが挙げられる。
日本であれば、日本にのみある資源、例えば豊かな水資源の活用・日本人独特の感性・性質を活かすものである。そして日本の強みであるきめ細かさ、物持ちの良さそして前述した要素に加え”勿体無い精神”に代表される過去のSDGsとも言える江戸時代の完全リサイクル制度がある。
そうした自らの民族の歴史から学ぶことが最も確実なSDGs達成への近道なのだと結論づける。
なぜならその地で長い年月の間生活してきた人々が用いている生活用品、生活スタイルはその地の気候などの特徴に裏打ちされたものであるからだ。
究極の地産地消とも言えるのではないか。その地で培われてきた知識、生活スタイルとSDGsの根底のコンセプトは共通している。
よって欧米の生活スタイルに染まった場合が増えた現在においてもその地の民族の歴史を今一度振り返り、再度生活に反映させることが効果的なのではと感じる。

イスラム教についての正しい見解と、SNS等で広がる根拠のない噂の齟齬が大きいと感じた。
このような事態を防ぐためにも人々が自らの目で確かめ事柄の真偽を判断すること、経験がいかにものを言うかを理解する必要があると感じた。
そのためにもサマーキャンプのような異国の文化・価値観に触れることのできるチャンスを必ず活用しようとする精神が、これからの情報が散乱する世界を確固たる自分の軸を持ちつつ生き延びていく上で不可欠なものであると考える。
そして人生においては所有つまりお金でいう貯蓄にこだわるのではなく、経験;得たお金で自分が何をするのかという墓場にまで持っていける幸せが大事だと感じた。

最後に、直接関わることがなくとも舞台裏でも沢山の人々の協力・思慮のもと、学びの場が設けられていることを実感した。
環境を整えてくださった人々がいるからこそ自分の経験・学びを深めることができた。
今後は前述したような行動・自己投資を通じてより英知を深め、自分を育てた日本、世界に恩恵を還元していけるよう鍛錬していきます。